ケータイサイトの仕事を始めて10年経過
ある仕事で必要になったために古いプロジェクトを見返してた時に気づいた。
自分はいわゆるケータイサイトの仕事を始めてから10年経過したっぽいです。2003年11月に某音楽会社の某サイトの某コーナーを担当したのがケータイサイトの始まりです。
当時はDoCoMoはfomaよりmovaのほうが盛り上がってた。ソフトバンクはまだJ-PHONE、Vodafoneと言われてた。auはKDDIやEZwebや沖縄セルラーとか何と表現すればいいのか判ってなかったっす。
この頃に立ち上げたケータイ公式サイトではキャリアのプレフィックスは、
- DoCoMo は 'd'
- ソフトバンク は 'v'
- au は 'e'
と割り当てる。最近、スマートフォンサイト開発を始めた人がこのソースコードみたとしたら 'v' や 'e' の意味がさっぱりわからんだろうなあ(笑)
他にも、
- フレームワーク使ってないの初めてみました
- 普通はMVCでわかれていると思うのですけど
- ユニットテストしてないのですか?
- グローバル変数は使わないと教わりました
- 生でSQLを書くのはちょっと怖いですね
- コメントと処理が一致してないです…
- え、ソースコード管理してないのですか!?
- Rubyじゃないんですね…(phpって初心者向けですよねw)
- MySQLを使わない理由がわからないです
- オンプレミスですか!クラウドは拡張性がありますよ!
とツッコミが入りそうです。プログラム技術は当時の実力がその程度だったのだからしょうがない(今も実力は無い)。
下の三つについて、Ruby on Railsはまだ正式リリースされてなかった頃、MySQLは4がでて間もなくだしSELECTは速いがINSERTが遅いと言われてた頃、Amazon Webサービスは開始されてたけど東京リージョンはなかった頃ですし。
アプリ、着メロ、待受、着うた…ケータイコンテンツの配信方法はキャリアそれぞれのお作法があって、かつ、同じキャリアでも世代が違うと微妙に同じ手段が使えない場合があって面倒くさかった。EZgetはわけわからんですよ。
HTMLページは基本的に SJIS じゃないとダメ(5C問題ェ)、しかしvodafoneの3G端末は UTF-8 にしないと絵文字が送れない、そもそもキャリアごとに絵文字が異なってて同一性が無い…。このあたりは技術者のみが苦労する部分で、企画より上のレイヤーの人には伝わりにくい部分ですね。
データセンターではラックにマウントするサーバのエアフローを考えつつ、ケーブリングはどうすれば美しく見えるかとかそういうある意味では余計なことを考えられてた余裕のある時代でしたな。
あーはいはい、懐古厨懐古厨。
そんなケータイサイト開発を始めてから10年、ゆるゆるとサイト開発に携わってきて学んだケータイサイトの立ち上げの技術やノウハウをもとに、スマートフォンやフィーチャーフォンサイトの開発、コンサル業務を行う会社、合同会社mewtoneをはじめたのは…ただの偶然です(笑)。
ということで今後もよろしくお願いします。
スマートフォン開発に興味のある方、 junya at mewtone.jp に連絡をください。色々お話したいです。
次回のアメトーーク!は「スマホじゃない芸人」だそうです。フィーチャーフォンがんばれ。